Windows Serverのインプレースアップグレード

Windows Serverのインプレースアップグレード

Windows Serverのインプレースアップグレード

社内ICT基盤の導入から実運用までをサポートするパーペチュアです。

今回のお題は「WindowsServer 2008 R2で運用しているサーバーを、データをそのままにWindowsServer 2019にアップグレードする」です。

2020年1月14日にサポートが終了したWindowsServer 2008や、2023年10月10日にサポートが終了するWindowsServer 2012を搭載したサーバーを、新しいOSにアップグレードをしておきたいと考えている会社様も多いのではないでしょうか。

古いOSから新しいOSにアップグレードすることで、さまざまな新機能が使えるようになるだけではなく、既存機能のパフォーマンスの改善など多くの恩恵が得られます。
クリーンインストール時の再設定作業にかかる時間や手間で二の足を踏んでいる会社様は、インプレースアップグレードすることを検討してはいかがでしょうか。

設定情報やストレージの中身を維持したままOSをアップグレードするインプレースアップグレードをすれば、機能やアプリの再設定をする手間を極力減らしてサーバーのOSをアップグレードできます!

今回はこのインプレースアップグレードについて、作業内容やインプレースアップグレードをする際の注意点などを過去の事例と合わせてご紹介します!

関連項目
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WindowsServerのサポート期間

Microsoftの各製品は固定ライフサイクルポリシーによって、機能改善のアップデートや問い合わせ対応などのサポートがあるメインストリームサポート期間と、セキュリティアップデートなど最低限のアップデートのみ提供される延長サポート期間が定められています。

各server OSのサポート期間については下記表にまとめましたので、お使いのOSのサポート期間の確認などにご利用ください。

固定ライフサイクルポリシーの詳細についてはMicrosoft公式サイトのコチラをご確認ください。

OS メインストリームサポート終了日 延長サポート終了日
WindowsServer 2008
WindowsServer 2008 R2
2015/01/13
(終了済み)
2020/01/14
(終了済み)
WindowsServer 2012
WindowsServer 2012 R2
2018/10/09
(終了済み)
2023/10/10
WindowsServer 2016 2022/01/11 2027/01/12
WindowsServer 2019 2024/01/09 2029/01/09

インプレースアップグレードの注意点

  • 移行先のOSにハードウェアやアプリケーションが対応しているか公式サイトなどで事前に確認しましょう。
  • VHDからWindowsを起動しているなど、一部の環境ではインプレースアップグレードはできません。
  • 古いOS用のClient Access Licens(CAL)は新しいOSでは使えないため、CALを購入しなおす必要があります。
  • 三世代以上先のOSにはインプレースアップグレードできません。(例:2008 R2→2016は不可など)
    WindowsServer2008を2019にアップグレードする場合は2008→2012→2016→2019と、間に別のOSを挟む必要があります。
    詳細についてはコチラをご覧ください
  • アップグレード先にEvaluation Centerでダウンロードできる評価版は使用できません。
    OS購入前に検証が必要な場合は、評価版をインストールした端末に、検証する機能やアプリケーションを新規インストールしてテストしましょう。
  • リモートデスクトップやリモートアプリ、仮想マシンなど、アップグレード先のOSと互換性のない機能はアップグレード前にアンイストールする必要があります。
    上記のような機能を利用中の場合はアップグレード後に機能を再インストール、再設定しましょう。
  • インプレースアップグレードが可能なOS一覧

    Windows Serverのインプレースアップグレード

    元のOS アップグレードできるOS
    WindowsServer2008 WindowsServer2008 R2
    WindowsServer2012
    WindowsServer2008 R2 WindowsServer2012
    WindowsServer2012 R2
    WindowsServer2012 WindowsServer2012 R2
    WindowsServer2016
    WindowsServer2012 R2 WindowsServer2016
    WindowsServer2019
    WindowsServer2016 WindowsServer2019

    事例紹介

    内容
    WindowsServer 2012のサーバーをWindowsServer 2019にインプレースアップグレード。

    作業概要

  • 事前に端末内のすべてのデータをバックアップ
  • アップグレードするOSに対応していないソフトウェアのアンインストール
  • ハードウェアドライバのアップデート
  • 「WindowsServer 2012」→ 「WindowsServer 2016」にインプレースアップグレード
    所要時間:0.5時間~2時間
  • 「WindowsServer 2016」→「WindowsServer 2019」にインプレースアップグレード
    所要時間:0.5時間~2時間
  • 参考
    Windows Server のアップグレードの概要

    作業手順

    アップグレード中やその後に問題が起きたときに備えて、最初に外付けHDDなどの外部ストレージにデータをすべてバックアップしておきます。

    バックアップにはサードパーティー製のバックアップソフトの他、WindowsServerに搭載されている「WindowsServer バックアップ」という機能を使用することもできます。

    手順01

    次にWindowsServer 2012 R2 のディスク内にある「setup.exe」を実行し、セットアップウィザードを進めます。

    手順02

    インストールするOSのバージョンを選択します。ここではWindowsServer 2016 Standardをインストールします

    手順03

    個人用ファイルとアプリを引き継ぐを選択します。

    手順04

    確認をクリックしてください。

    手順05

    インストールを選択するとOSのアップグレードが開始されます。

    手順06

    正常にWindowsServer2016へアップグレードできたら、次はWindowsServer 2019のディスク内にある「setup.exe」を実行します。

    手順07

    プロダクトキーを入力します。

    手順08

    インストールするOSを選択します。

    手順09

    2016のインストール時と同じく個人用ファイルとアプリを引き継ぐを選択します。

    アップグレード後にアプリケーションや機能の動作確認をし、正常に動作していない機能やアプリケーションがあれば再インストール、再設定して作業完了です。

    ビジネスにおけるサーバーやPCに関するお悩みは気軽にパーペチュアにご相談を!

    インプレースアップグレードは作業自体はとても簡単ですが、そのぶん事前準備やアップグレード後に起きた不具合に対処することはどうしても必要になります。

    そのため事前のバックアップやハードウェアやソフトウェアの対応状況の確認など、アップグレード後に問題が起きないようにしっかり準備して実行しましょう。

    インプレースアップグレードに不安のある会社様や、アップグレード後に問題が起きたなど、PCに関してお困りのことがあればパーペチュアにご相談ください。

    パーペチュアでは、このようなICT基盤の構築、運用、保守、改善に関するご提案やご提供をしています。
    サービス内容やお見積もりなど、気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。


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